|
プロフィール
HN:
07
性別:
女性
自己紹介:
適当に生きてます。
カウンター
BBS
リンク
アクセス解析
OTHERS
| インテル逃走中** [PR]× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 高校1年・・3まただ。 亜久津はもう慣れてしまって、なんとも思わなくなっていた。 亜久津は座りながら机に乗っけていた足を組み直した。 前の席に座っている千石は、隣の平古場といつのまにか、 えらい仲良くなっている。 隣に座っている福士は口をあけ、唖然として2人を見ているが、 教卓のそばのイスに座っている深津はニコニコとその光景 を見ていた。 「へぇ~。じゃあ平古場くんって家族みんなで神奈川に引越して きたんだ。」 「じゃーじぃ。うちなーから離れたの初めてやくとぅ、ずみ嫌やたん。」 亜久津にはさっきから、平古場の話していることがよくわからない。 千石は感性で会話しているのか?と、不思議に思っていたが、 口には出さずにその光景を眺めていた。 「ところで、なんで追いかけてきたの?」 千石と窓際に立っている穂波と交互に視線を向ける。 「あ、そうそう。テニス部に入ってほしかったからだよ。」 千石の言葉に、平古場は一瞬だけ眉をひそめた。 そして暫く沈黙が続いた後、平古場が辛そうな表情で応えた。 「・・テニスはちょぎりーさーやりたくない。」 「え?どうして?」 平古場の辛そうな顔を見ている、千石も同じような表情になる。 穂波も、深津もいつになく真剣に平古場の話を聞いていた。 「なんのためにやってきたのか、わからなくなったんさぁ・・。」 それっきり下を向いて黙ってしまう。 平古場のいた比嘉中は、拷問のような練習を強いられ、どんな 手を使ってでも勝ち上がることをさせられると、千石は誰かに聞 いたことがあった。 そんな環境でやってきたから、テニスが楽しかった時代を忘れて しまっているのかもしれない。 そう考えると、千石まで寂しい気持ちになった。 「・・とりあえず、1回打ってみたらいいんじゃねぇの?」 「・・はい?」 亜久津の感情のない言葉に、疑問の声をあげたのは千石だった。 「なんのためにやってきたのか、わからないんだろ?だったら1回 打ってみりゃいいだろ。今なら、なんも考えずにできんだろ?」 それを聞いて、深津は密かに微笑んだ。 (もっと荒っぽいやつだと思っていたけど、人のことちゃんと観察して 気を使えるやつなんだな。) 「はい。じゃあ皆テニスコートにいこうか。」 深津は重い空気を破るように、明るい声で話した。 「テニスコートの許可とってないので、速やかに使ってくだ さいね~。」 深津の問題発言を誰もがさらっと流した。 なんとなくだが、深津はこういう人だと皆理解していた。 「テニスするの久しぶりだなぁ。」 穂波は早速、1人で壁打ちを始めた。 それを見た千石が驚いたような顔をした。 「まってまって!!穂波ってテニスできるの!!?」 実に今更だった。 そうでなければ、深津がいくら生徒でも入ってきたばかりの 穂波のことを知っているはずがない。 千石の発言に、穂波は珍しく苦笑した。 「そうじゃなかったら、深津さんが俺のこと知らないだろ?」 それを聞いても、千石はあまりよくわからないらしく、へぇ~っと 曖昧な返事をした。 「で?誰が相手ぇしてくれるぬ?」 既に準備運動を済ませた平古場が急かす。 「はいはいはぁ~い。勿論、オレが相手しまぁす。」 千石が右手を高く上げて返事をする。 他の人たちは特に異議がなかったので、黙って2人の様子を 見守っていた。 「長~~いラリーになりましたね。」 穂波はさっきまで亜久津と軽く打ち合っていたが、それも終わ って今は2人の試合を見ていた。 ラリーはかれこれ10分ほど続いているが、穂波は飽きもせず に笑顔で見ていた。 亜久津は飽きてしまったのか、ベンチで寝そべっている。 「しかし、予想以上に2人とも良い感じだ。」 深津は2人の予想以上のプレーに内心、驚いていた。 こんなに良いテニスプレイヤーを、ここで駄目にしてはいけない と強く深津は思った。 「もう入部ってことでいいんじゃないんですか?」 穂波はテニスをしている平古場を見て言った。 平古場の表情は、無邪気な子供のように楽しそうだった。 「ああ。そうみたいだ。」 そんな平古場を見て、深津も自然と笑顔になった。 「じゃあ入部者は取りあえず5人ね。」 「ちょっと待ってくれ!!」 ベンチで見ていた福士が声をあげる。 「それ、俺も人数に入ってないか?」 「勿論。」 深津はさも、当たり前だと言わんばかりだ。 勿論、あの独特の威圧感付きで言われたので、福士は 何も言い返せず、はいとだけ言って頷いた。 「よし!!わんの勝ちさぁ~!!」 丁度その時、2人のラリーは終わって平古場が勝ったらしく、 平古場はコートではしゃぎ、千石は膝をついて項垂れていた。 「やってみてどうだった?」 「ずみうむさたん!!あ、楽しかったって意味ね。 色々悩んでたどぅーがふらーみたいだ。」 深津の質問に、本当に嬉しそうに平古場が応えた。 「くそぉ~・・。次は絶対勝つからね!!」 千石は立ち上がり、平古場に向かってテニスラケットを突き出す。 それを見て、平古場も笑顔でテニスラケットを突き出した。 「次もわんが勝つさぁ。」 「・・変なメンツだな。」 ベンチで寝そべっている亜久津が空を見上げてボソっと言った。 その顔は密かに笑っていた。 あああぁ~。 本当によくわからなくなってしまった。 穂波は神奈川のテニススクールに通っていたって設定です。 てか、ミチルさん全然出てきませんね。 駄目だな。 PR COMMENTSCOMMENT FORM TRACKBACKSTRACKBACK URL | |