忍者ブログ
     
プロフィール

HN:
07
性別:
女性
自己紹介:
適当に生きてます。

カウンター

リンク



リンクはご自由にどうぞ。
持ち帰ってください。


インテル入ってない
hiomoon様。
パソコン擬人化サイト。



お世話になってます。↓










ドラゴンクエスト専門サーチエンジン Dragon Quest +



アクセス解析
OTHERS
Designed by TABLE ENOCH
Powered by [PR]
 

[PR]

2026/06/14 (Sun) -

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


第10話

2010/02/24 (Wed) - ドラゴンクエスト5


 もう一つのペンダントの在り処である、ラインハットへ急いで
 戻ってきた。
 すると父とヘンリーさん、ラインハットに残してきていたプリズンと
 数人の兵士が城の入り口で天空人と対峙しているところであった。
 あたりには既に何人かの兵士が倒れていた。 

 「遅いぞコリンズ!!」
 
 戦いながらもまだ余裕そうなヘンリーさんの声に少し安堵する。
 
 「くっくっ・・虫けら勇者か。いいだろう。相手をしてやる。」
 
 その言葉を合図にまず、銀髪の少年が天空人に向かって走り出す。
 早い拳を片手で軽く受け止める。
 しかし、すぐに蹴りを天空人の右腹にくらわせる。
 
 「きかぬ!!」
 
 その足を掴み、後ろへと投げ飛ばす。
 グッとうめき声をあげ少年が倒れる。
 
 「まだよ!!イオラ!!」
 
 その隙に妹が呪文を発動させる。 
 しかしそれも片手で軽くはじかれ、妹を直撃する。
 
 「うりゃあ!!」
 
 今度は孤児院の少女が腰の双剣を抜き応戦する。
 軽やかな剣裁きに、ほう・・っと天空人が感心した声をあげる。
 
 「なかなかのようだが、全くかすりもしないな。」
 
 すべての攻撃をかわしながらそういい、剣舞の隙を見つけ
 少女も投げ飛ばし、壁に打ち付けられる。 
 
 「やはりこの程度か・・」
 
 残った俺とコリンズは、一歩下がり相手に隙を与えないようにする。
 
 「・・準備はいいか?」
 
 「ああ」
 
 コリンズの言葉にニヤっとして返事をする。 
 そして天空の剣を抜きそのまま走り出す。
 
 「単純なやつめ!!」
 
 相手の前まで走ると、斬りつける素振りを見せつつも上へと飛び上がる。
 
 「閃光の矢よ!!」
 
 俺が視界から消えると同時に、コリンズの放った弓矢がやつの腕を掠る。
 急所を狙ったつもりだったので、チッとコリンズが舌打ちをする。
 
 「ライデイン!!」
 
 天井から落ちてきた勢いのまま唱える。
 しかしそれも片手でバリアを張りはじく。
 防がれることは予想していたので、やつの後ろに降り立ち天空の剣を
 振るう。
 わずかだが剣先が背中を掠り、天空人が表情を歪ませた。
 
 「小癪な・・ベギラマ!!」
 
 俺とコリンズはサッと後退することでそれをかわす。
 そしてすかさずコリンズが詠唱を始める。
 
 「灼熱の炎を受けるがいい!!メラゾーマ!!」
 
 相手がもろに攻撃をうける。
 しかし少しよろめいただけで、致命傷には至っていなかった。
 
 「なかなかやるではないか・・。さすがに分が悪いようだ」
 
 そういうといきなり王座へと続く階段へと飛び去った。
 
 「まずい・・あっちはペンダントのある方向だ。」
 
 ヘンリーさんが焦ったように言う。
 俺とコリンズはすかさず走り出し、その後から起き上がった3人も
 追いかけていく。
 
 天空人はどこにあるのか最初からわかっていたようで、玉座の前で
 立ち止まった。
 玉座にはこの国の最高権力者、デール王がいた。
 デール王を守る兵士たちは天空人の禍々しい力に圧倒されていたが
 デール王はそれに臆することなく構えている。
 
 「そこを退け」
 
 「・・断る。」
 
 王のしっかりとした返事に天空人がニヤリと笑う。
 
 「ほう・・なかなか度胸のあるやつだ。・・だが無駄な足掻きだ。」
 
 そういうと羽を広げ、風圧で王と兵士たちを吹き飛ばす。
 
 「ぐあぁぁぁ!!!」
  
 「ふっふっふっふ・・これだ・・」
 
 そういうと玉座にはめられている宝石をくりぬく。
 
 「これで、復活の道具はそろった。」
 
 「待ちなさい!!ヒャダルコ!!」
 
 妹の魔法でちょうど到着した俺たちにやつは気付く。
 
 「邪魔をするな小娘が・・イオラ」
 
 すかさず発動した魔法を妹が結界を張ることではじき返す。
 
 「うりゃあああ!!!!」
 
 そして直後銀髪の少年が天空人の背後に波動弾を放つ。
 見事に直撃し、天空人が膝をつく。
 しかしすぐに体勢を立て直し、お返しとばかりに2人に向かって波動
 を放つ。
 波動は2人を気絶させるには十分な威力だった。
 
 「馬鹿どもが。今楽にしてやる。」
 
 「させないわ!!」
 
 孤児院の少女が双剣の片方を投げる。
 それは天空人の右足を掠り、やつの動きが鈍る。
 
 「まだだ!!」
 
 その隙に俺は天空の剣を構えてやつとの距離を縮める。
 そのまま下から切り上げ、やつの腹に直線の傷をつくる。

 「ぐおおおお!!!!」
 
 その勢いのまま振り下ろした攻撃は残念ながら右手で止められて
 しまい、剣ごと投げ飛ばされる。

 しかし若干効果はあったようで、痛みに顔を歪ませる。
 剣の聖なる力が普通以上に痛いようだ。
 
 「氷の刃よ降り注げ!!マヒャド!!」

 コリンズの魔法が炸裂する。
 それを羽で身体を覆い防ぐ。
 羽に若干の傷をつけたが、ダメージはそれほどでもなかった。
 羽を広げるとすぐにコリンズに向かって魔弾を放った。
 コリンズは右へ飛んだが避けきれずに地面へと叩きつけられる。
 
 「ふっ・・さあ。あとはお前だ」
 
 孤児院の少女へと視線が向かう。
 そして右腕を高くあげ魔力を集結させる。
 彼女は片方の剣を構えながらも一歩後ずさる。
 しかし天空人は一瞬で彼女との距離をつめる。
 
 「死ね!!」
 
 
 ザシュッ

 「がっは!!」
 
 やつの右腕には天空の剣が見事に突き刺さっている。
 俺がすかさず投げたものだ。
 
 「貴・・様・・」
 
 「早く!!それを取るんだ!!」
 
 構わず俺が叫ぶと、意味を理解した彼女が一瞬戸惑ったが
 すぐに天空の剣へと手をかける。
 そして力いっぱい引き抜いた。
 
 グシュッ
 
 「がはぁぁぁぁ!!!!」
 
 天空人はますます痛みに顔を歪める。
 そして痛みのせいで地面に膝をつきハァハァと肩で息をしだす。  
 その隙に彼女が天空の剣を構える。
 剣は彼女に呼応するかのように光を帯びだす。
 
 「これが・・伝説の剣の力・・」
 
 「なぜだ!?なぜ彼女が!!」
 
 俺たちの後ろで戦いを見守っていた父が驚きに声をあげる。
 無理もない。真実を知る俺でさえ驚いている。
 
 これは、彼女のほうが勇者に相応しいということなのか。
 
 天空人はこの展開に顔を顰める。
 
 「分が悪いようだな・・」
 
 そういうといきなり窓に魔弾を放ち、そこまで飛び立つ。
 
 「しまった!!」
 
 俺たちが気付いたときにはもう遅く、ヘンリーさんの声が空しく響きわたる。
 窓際まで追いかけていくも、やつはもう上空へと飛び立っていた。
 
 「レックス」
 
 最後にやつは振り返り俺の名を呼ぶ。
 その声にはいつもとは違いどこか寂しさを含んでいるように感じる。
 
 「お前はわかるだろう?私の感じる恨みも、運命から逃げられない辛さも・・」
 
 はっとした。
 こいつは俺と同じだということに気付いてしまった。
 
 驚く俺をそのままにやつははるか上空へと消えていった。 
 
 「大変だわ・・早く追いかけなくちゃ」
 
 孤児院の彼女の言葉など俺の耳には入ってこなかった。
 俺はさっきの言葉で頭がいっぱいだった。
 
 「レックス」
 
 孤児院の彼女は俺へと天空の剣を差し出す。
 
 「勇者は貴方なのだから、これは貴方に返すわ。」
 
 そういって差し出された剣を俺は受け取ることができなかった。
 
 「・・・・ないでくれ」
 
 「え??」
 
 「勇者と呼ばないでくれ!!!!!」
 
 俺の突然の叫びに彼女ばかりでなく周りの皆が驚く。
 俺自身、何を叫んでいるのかよくわかってなかった。
 
 ただ、勇者と呼ばれることにもう耐えられそうもなかった。
 ズキズキと頭が痛い。
 
 「あいつのいうとおりだ。もう運命に振り回されるのはごめんだ・・」
 
 俺の泣きそうな声に一瞬、言葉を詰まらせる彼女だったが、
 すぐに厳しい表情になり俺の目を見据えた。
 
 「貴方には、失望したわ・・。貴方、勇者であることがどれだけ
 素晴らしいことかわかってない・・」
 
 そういって彼女は下を向いてしまう。
 
 「この力があれば・・皆を救うことが・・」 
 
 その時、突如天空の剣が光りだす。
 まるでぼそりと囁かれた声に反応したかのようだ。
 
 「これは・・」
 
 彼女の手の中で剣はみるみる姿を変えていった。
 そして最終的に、双剣へと姿を変え光は収まった。
 
 これは、彼女が勇者だと認められた瞬間だった。
 
 「うそ・・」
 
 黙ってみていた妹が驚きに声をあげる。
 変形した剣を後ろにいた銀髪の少年も覗き込む。
 
 「これは、セディが勇者になったってことなのか?」
 
 その問いに彼女は返事をしなかったが、天空の剣を鞘へと収めた。
 
 「行きましょ」
 
 そういって彼女は歩き出した。
 その後ろを俺のほうを振り返ることもせずに少年がついていく。
 しかし途中で一回止まり、振り返らずに俺へと言葉をあびせる。
 
 「貴方がそんな人だなんて思いもしませんでした。」
 
 その様子に妹がチラチラと俺を見てくる。
 
 「お兄ちゃん・・どうしちゃったの??」
 
 囁かれた声はしっかりと俺に届いた。
 そしてそのまま俺をおいて2人を追いかけていった。
 
 俺は3人を追いかけることなんてできなかった。

PR

PREV HOME NEXT

COMMENTS

COMMENT FORM

TITLE

NAME

EMAIL

HOME
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字PASS
COMMENT

TRACKBACKS

TRACKBACK URL