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| インテル逃走中** [PR]× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 高校1年・・12「・・・・あっくん?」
「・・・よお」 真夜中、1時すぎになぜかあっくんがやってきた。 原チャにのっていたためか、夏だというのに寒そうだ。 玄関でこうしてても何なので、俺の部屋へと招き入れる。 さっきからあっくんは何もしゃべらない。 いつもなら俺がべらべら喋るが、今日はそんな雰囲気じゃ ないんだ。 なんというか・・あっくん落ち込んでる? 俺がだした麦茶を無表情で飲む。 それでも、やっぱりいつもより落ち込んでいるように見える。 毎日あっくんと会ってるんだ。そのくらいわかる。 「・・あっくん、どうしたの?」 俺は意を決して問いかける。 しかしかえってきたのは沈黙で、俺の話が聞こえているのか すら怪しいものだった。 しばらくすると、あっくんがポツリと話をはじめた。 「少し前から怪しいとは思っていたんだが・・。確証がなかったし、 まさかと思って気にしないでいた。」 「えっと、何の話?」 急に喋りだしたと思ったら珍しく饒舌でびっくりしてしまったんだが、 何を言っているのか全くわからない。 それほどあっくんは動揺しているみたいで、なんだかおかしかった。 もちろん笑うのはこらえた。 そのくらいの空気はよめる。 「帰りが遅いって日が続いて、今日だ。ついに家にきて・・」 「ストップ。全然話が見えない。」 俺の制止を聞き入れたのか何なのか、あっくんは顔をあげて 俺を見つめた。 やっぱり、すごく落ち込んでいる。 というより動揺しているのか。 こんなあっくんは今まで一度も見たことがなくて、俺のほうが 動揺してしまう。 「・・・優紀が再婚したいらしい。」 「・・・えええええええ!!!!!!」 なんとかあっくんを落ち着かせて今日はそのまま俺の部屋で 休むことにした。 なんか俺1人じゃまともなこと言えそうもない。 そして次の日は原チャは俺の家においたまま2人で部活に向かった。 朝からいつも以上にあっくんは何もしゃべらなかった。 「うーーん・・いいんじゃないの?べつに」 沈黙を破ったのは深津さんだった。 部室で5人+おn・・深津さんであっくんを囲んでいた。 本当にめずらしく相当まいったあっくんに皆もただ事じゃないと察知し あっくんの話を黙ってきいていたのだ。(みんなに悩みを話すあっくんも 相当珍しい) 「でも、亜久津にとってはすごく複雑じゃないですか?いきなり他人が 父親になるわけだし」 「でもなー、、」 深津さんは少し言いにくそうにしていたが、再び続けた。 「俺んち実はさ、再婚してんのよ両親」 「そうだったんですか」 ミチルが驚きそう返す。 「最初は俺も嫌だったけどさ、母さん本当に嬉しそうだったし、変な話 経済的にはすごく楽になったよ。おかげで俺も大学まで通えたし、テニス も続けることができた」 ま、でも気持ちの整理つかないよな、っと苦笑いした。 いつになく優しい深津さんにもびっくりだ。 また暫く沈黙が流れる。 「・・・優紀のためにもそのほうがいいのかもな」 自分に言い聞かすようにあっくんは囁いた。 相変わらず落ち込んだ感じはするが、幾分か生気がもどってきたようだ。 「まあ、まずはあんまーと話をしちゃんほうがいいよ」 「・・・そうだな」 結論から言えば、あっくんは再婚をすんなり了承した。 なぜか隣で話を聞かされたからその状況はよく覚えている。 優紀ちゃんもあっさり了承したあっくんに逆にびっくりしていた。 再婚相手は優紀ちゃんの彼にしては真面目で固そうな、だけどとても彼女を大切に していそうな人だった。 俺も、たぶんあっくんも安心した。 そして驚いたことに再婚相手の苗字は亜久津さんと言うらしい。 あっくん改名しなくてよかったねー。なんていつもの調子で言ったら殴られた。 まあ、それで丸くおさまってよかったなーって俺は思ってたんだ。 ただ、だ。 一つ問題、というか今後あっくんがとーーーーーっても困りそうなことが起こった。 「はじめましてテニス部の皆さん。」 ここ、テニス部の部室に突如1人の美少女がやってきました。 みんなあっくんの話をきいてる途中だったので、ぽかーんとした表情だ。 ああ、、、面倒だな。 「今、中学3年生なんですが、来年ここのマネージャーやりたいなって思ってます。 よろしくお願いします。」 実に礼儀正しい。 それはいいんだけどさ。 「それは大歓迎だけど、、君は?」 こんなときでもニコニコ冷静なよっしーが尋ねる。 「え?まだ私の話はしてないみたいですね。私、亜久津沙奈と申します。」 「「・・・・・・・・・は?」」 ミチルと凛がハモる。 美少女はニッコリだ。 「へぇー、面白いことになったんだね」 よっしーは相変わらず。 あっくんはもう頭を抱えてしまっている。 「え、なに、亜久津妹できたの?」 「そうです妹です。」 ミチルの問いかけに嬉しそうに沙奈ちゃんが応えた。 あっくんがんばって復活して。 「...おい、福士」 あれ、あっくんの様子がおかしい。 「え、な、な、な、なんだよ急に恐い顔して」 「お前、いま沙奈のことジロジロ見てたよな?」 突然のことに皆びっくりして黙ってしまったが、あっくんは止まらない。 「おい福士......沙奈に手ぇだしたら......わかってんだろうな?」 「ひいいいいい!!!!」 なんか久々に見たなー。あっくんがミチルの胸ぐら掴むの。 と、どこか距離をおいて2人を見ていた。 だって、あっくんあれだよね。これ、いわゆる... 「アッハッハッハッ!あっくんすっかりシスコンじゃん!面白いなー」 ここでただひとりKYキング穂波だけがただおもしろそうにしていた。 凜なんて、いますごい顔してるよ。 「人って短期間でこんなに変わるんだな...」 呆れ顔の深津先生の声はすぐに穂波の笑い声にかき消されたのだった。 PR | |