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| インテル逃走中** [PR]× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 第14話目の前の扉からは神々しいまでの魔力が放たれていた。 こんな場所、今まで見たことがない。 レックスはその力を放つ扉にそっと触れた。 「なんだろ、この気配、すごく身近で感じたことがある」 初めて訪れた場所なのに、いつもそばに感じていたような 感覚だ。 俺はこれを知っている。 俺の足元にいたプリズンもその気配が心地いいのか扉に 顔を擦りつけた。 そして俺が触れている上からコリンズがそっと手を重ねた。 「俺は、レックスと同じ魔力を感じるな」 「まさか」 ふっと笑うがコリンズは真剣なままだ。 そこにロゼが自然と手を重ねる。 まるで初めから、こうすることが当たり前のように。 すると、扉は急に光を放ちゆっくりと開いていった。 いきなり扉が開いたことに俺たちは唖然としていたが、 リリはやっぱり、と声を漏らした。 「やっぱりって、」 「中に入ればわかるわ。」 リリが苦笑していった。 「大丈夫、悪いようにはならないわ」 その言葉に不思議に思いながらも、俺たちは意を決して 中へと進んでいった。 中へ入ると狭い部屋の真ん中に棺と、その上にブレスレットが 置かれていた。 そのブレスレットには見覚えがあった。 それは他の2人も同じだったらしく、俺たちは驚いて顔を見合わ せた。 「これ、ピサロの・・」 「ロゼ、君も」 その言葉はロゼもあの夢を見ていることを意味したが、 今はそんなことを尋ねている場合ではない。 俺はピサロのブレスレットを腕にはめた。 次の瞬間、俺たちは光に包まれた。 目を覚ましたのに、俺は寝ているような錯覚を起こした。 ここは暑くも寒くもない。 ただ暖かいぬくもりだけが漂っている。 しかし感覚はしっかりと感じる。 風も匂いも、ちゃんと現実のものとして感じることができる。 ここはどこだ? 「目を覚ましたかい?」 聞き覚えのある声に振り返ると、いるわけがない人物に驚き 何も返すことができなかった。 それは、決して会うことが叶わないはずの、ずっと焦がれていた 人物。 「勇者・・ソロ・・」 やっと搾り出した声は若干震えていたが、そんなこと気に留める 様子もなくソロが笑いかける。 「おや、俺のことがわかるんだね?君は誰なんだい?」 俺はなんて応えればいいのかわからなかった。 というか、今の状況がまだ頭で整理できずに混乱しっぱなしだった。 「おい」 そのとき、ソロの後ろから声がかかった。 そこにはやはりというか、またまた会えるわけのない人物がたっていた。 「ピサロ」 隣にいたロゼ(混乱のあまり今まで気付かなかった)が目を 覚ましたのか、その綺麗な瞳を見開いてピサロを見つめている。 「何だ、お前たちは私たちを知っているのか?」 怪訝そうな表情で見てくるのも無理はないだろう。 ただ今はそんなことが説明できるほど冷静ではなかった。 「ねえ、君たちはここがどこかわかるかい?」 いきなり飛ばされてきてさ、とソロが続けた。 ということはこの2人がこの空間へ導いたということではないのか。 「俺たちは、ピサロのブレスレットに触れて・・」 独り言のようにコリンズが言う。 それに思い出したかのように俺は腕をみたが、ブレスレットは すでにはめられていなかった。 「私のブレスレットが何だというのだ?」 ピサロの眉間にはますます皺がよるが、それをまあまあ、 とソロが宥めた。 「それはあとでゆっくり聞くとしてさ、とりあえずここ移動しようぜ」 そういってさも当たり前のようにレックスに手を差し出した。 「え?」 「君たちもここがどこだかわからないんだろ?だからこれから 一緒に行動しよう」 ニコニコと疑いもせずにソロが言ってくる。 それを呆れたようにピサロがため息をつく。 「これからよろしくね」 その笑顔に俺は思わず差し出された手を握り返していた。 PR | |